三幸建設株式会社のZEHへの取組み
2019/04/22
三幸建設株式会社のZEHへの取組み
平成から令和の時代に入り、ますます深刻化する日本の未解決な問題点として、
①世界的なエネルギー消費量増大によるCO₂排出量増大
②日本におけるエネルギー自給率の低さや、自然災害により表面化したエネルギー問題
③木造住宅の不動産価値早期減少に起因する住宅寿命や空家問題
④高齢化によってますます増加する医療費問題、家庭内でのヒートショック事故死者が先進国の中では異常なほど多い事実
⑤アレルギー疾患者の増加
等これらの問題に大きく関連しているのが住宅の断熱性能です。
日本は様々な世界レベルのテクノロジーを持っているのは皆様が承知の事実ですが、住宅の断熱性能レベルは先進国の中では最低レベルなのはありま知られていない事実だと思います。
日本は我慢忍耐を美徳とした国民性ゆえに、冷暖房は贅沢、お風呂・脱衣場・トイレ・玄関・廊下が冬の夜に寒いのは当たり前とされてきました。
しかし世代も変わり冷暖房が贅沢ではなくなってきました。
ザルを家の外皮、水を冷暖房に例えると、これまでの平均的な日本の家はザルで水を汲むようにエネルギーの無駄使いをしています。
事実、省エネ性の高い家電品が多くなっているのに、エネルギー消費量は増加しています。
しかし、住まいの断熱性能を向上させることによってこれらの問題を改善させることができるのです。
国が本気でこれらの問題に取組むべき対策としてH.25やH.28年省エネ基準公布を経て、ZEH化実現へのロードマップを作成しました。
三幸建設㈱はこれまでも和歌山の地場ビルダーとして、断熱気密性能にもこだわりを持ち続け確かな技術力を持って経験を重ねてきました。
これからも地域トップクラスの省エネ性を持つ住み心地の良い家を作る会社として、ZEHビルダー登録をして2020年までのZEH率50%を目標とします。
その第一弾として、和歌山市朝日に三幸建設ZEH第一号モデルハウスを建築しました。
第二弾として、2019年3月にUA値0.39のG2クラス高断熱仕様+ルームエアコン1台で全館空調(マッハシステム)を導入した新モデルハウスをオープンしました。
このモデルハウスは大きな吹抜空間があるにも関わらず、全館温度差がほとんど無い快適空間を体感出来ます。
さらに外部と内部(各部屋別)の温湿度と空調の電気使用量の実測データを蓄積し、前日までのデータはホームページ上から誰でもご覧いただけるように準備中です。
第三弾として、断熱性能をG1クラス相当以上となるように標準仕様を改訂し、マッハシステムを標準採用とする予定です。
三幸建設の家はこの仕様をベースとすれば30~40坪で5~6kw程度の太陽光発電システム(オプション)を搭載すれば、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)になります。
2018年度のZEH実績棟数はZEH2棟、NearlyZEH1棟、合わせて3棟でした。
2018年度の注文住宅におけるZEH普及目標7%に対して実績12%となり目標達成!
その他建売や既存改修も含めた全体のZEH普及目標は15%に対して実績12%でしたので目標非達成となりましたが、2016年度ZEH普及実績3%、2017年度同4%、2018年度同12%と順調にZEH普及実績割合が増えてきました。
昨年度のZEH実績にカウントされなかった5~6kw程度の太陽光発電システムを搭載すればZEHになる物件数は14棟有り、将来的ZEH可能性まで含めると60%以上の割合となります。
今後のZEH実績棟数目標比率として2019年度は20%、2020年度は50%という目標を立てております。
省エネ ZEH等の診断シュミレーション出来る建築CADソフトも導入しましたので、省エネ ZEHに興味のあるお客様のご検討にお役立ち出来ればと思います。
三幸建設ではこれからもデザインや構造だけではなく、温熱環境と省エネ性のバランスが取れた健康的な生活が出来る住み心地の良さを是非知って頂きたいと考えております。